社長ブログ
令和5年秋田県住宅着工状況
2024-05-02
SKホームの佐々木です。
気が付けば新年度が始まってすでに1か月。
前回のブログ更新からは2カ月近くが過ぎようとしてます。
この2か月間、娘の卒業や引っ越し、会社の決算などもあってバタバタとした春を過ごしてました。
4月には異例の夏日を記録するなど、異常な気候が続いていますが、今年の梅雨や夏はどうなるんでしょうか。
エアコンに関しては早めのメンテナンスや交換を意識したいですね。
先日、令和5年度の新築住宅着工数が発表されました。
持ち家は全国で△11.5%ですが、秋田県は△14.0%で総数が1925戸。
これを多いと考えるか少ないと考えるかは人それぞれ。
自分は正直まだこんなに建っているんだって感想です。
秋田県では2050年までには人口の42%が減り、現在の90万人から56万人になる見通し。
人口減少率は全国一。
そして全国統計ですが、空き家率は13.8%、過去最多の900万戸が空き家。
※秋田県の空き家は平成30年の統計調査で60,800戸。
どうしようもない新築住宅が規制されず、中古住宅は年々増える一方。
7万戸近いであろう中古住宅も、その大半はどうしようもない断熱性や耐震性です。
ただ木造住宅と言うのは、鉄筋コンクリート造などに比べ、改修工事がしやすいんですね。
木材は腐朽菌と空気と湿気が揃って初めて腐ります。
と言うことは、床下換気がしっかりされてれば意外にもリノベに向いてる物件がそれなりにあるんです。
一般的な昔の家が腐ってるイメージは、お風呂周りだけが腐ってるのがほとんど。
であれば、秋田県で土地がないって嘆いて建築条件付きのどうしようもない家を建てるより、中古住宅を探して高性能リノベをする方がよほど地域のためになるんです。
あなたが自分一人頑張っても変わらないって言って諦めれば、選挙と一緒でいつまでたっても社会は良くならない。
秋田県で家を建てようって思うことは、そこに骨をうずめる覚悟を決めたと言うこと。
そんなんじゃない、老後は家を売り払って雪のないところに引っ越すんだ!
って想いなら、地域の事は考えず好きにしたらいい。
でも、そんな住宅が20年後30年後に売れるだけの価値があるかは最も疑わしい。
ぜひ家づくりでは、地域の未来や子供たちの事も考えていただけたら。
また、今日の新聞に2050年に向けた日本のカーボンニュートラルへの取り組みが載っていました。
2030年までの目標すら道半ばで、さらに厳しい目標と取り組みが必要みたいな記事でした。
東北地方の統計になりますが、CO2排出量の57%が暖房と給湯からになります。
※冷房に関しては1%未満(この数字の理由が理解できる人はなかなかのマニア笑)
石油とガス、電気では効率が違うので一概には言えませんが、高性能住宅を建てることはカーボンニュートラルに寄与することは言うまでもありません。
ただここ数年の資材高騰で住宅価格が上がってることを考えれば、高性能化のハードルは金額面で高くなりました。しかし行政のサポートがあればまた違う話になります。
SKホームの標準仕様であれば60万円のシルバーですが、220万円も補助が受けれればプラチナの性能までもっていくことが可能になります。
どうしても国の政策になれば、大手メーカーへの忖度が発生したり、そこで働く従業員の組織なんかも関係してくるかと。
でも、秋田県独自の政策なら、地元の雇用も守れるし、そもそも何千万の家づくりの大部分のお金が秋田県に還元されます。
キラキラに見える家も、そう見えるのは最初の数年です。
自分はどこでどう過ごして、どう生きていくのかは家づくりをしようと決めた段階でしっかり考えることも大事だと思います。
秋田県の秋田市以外のすべての自治体は2050年までの消滅可能性自治体です。
限りある税であれば、県の資産になるものに使っていただきたいなと思う今日この頃。
皆さんも家づくりで人生を振り回されないよう参考にしてくだされば…。
耐震等級は工務店の知識の結晶
2024-03-11
SKホームの佐々木です。
月日が経つのは早いですが、震災の日は今でも鮮明に覚えています。
経験したことのない揺れ、電気のない数日間、TVに映る津波の映像は現実とは思えないものでした。
この地震ではドラレコの映像などに、建物が多数倒壊する模様が映されていました。
地震は自然災害ですが、それによって引き起こされる津波もまた同じ。
人々は自然災害からは逃げる事しかできません。
では地震による建物の倒壊は?
これについては人災と言わざるを得ません。
記憶に新しいところで2016年熊本地震。
人々はそこから何を学んだのか。
震度7を観測史上初めて2回計測し、住宅の全壊が8,667棟、半壊が34,719棟、一部破損が163,500棟。
この中には現行の耐震基準(2000年に施行令改正)の住宅も多数含まれ、全壊した家屋も51棟あったと報告されています。
ここからは現在の話。
現行の耐震基準は住宅に何を求めているのか。
それは倒壊せず人命を守ることと明記されてます。
地震の揺れを受けたときに倒壊しなければ、その後は住み続けることが出来なくても問題ないよって事なんですね。
考えてみれば、今家を建てる人の多くは35年の住宅ローンを組む方が多いです。
それはほぼ生涯をかけてに近い期間、住宅ローンを払い続ける事。
それなのに、いつ来るかわからないと言う理由で耐震性を無視する人の多いこと。
特に雪国では、冬の積雪時に地震が起きれば屋根にのった雪が揺れの負担をさらに大きくします。
仮に人命が助かっても家が倒壊した場合、保険では50パーセントしか保証されません。
3000万円で建てれば1500万円しか保証されない。
その金額で倒壊家屋を解体し、また建て直すって考えたときに皆さんは困らないですか?
自分だったら路頭に迷います。
ここで建てる側からの話。
秋田県では許容応力度計算を実施している工務店がほぼないです。
一部では実施している設計事務所さんもあるのですが、他の工務店の計算とかはなかなか受けてくれません。
受けてくれたとしても図面の直しが多くなり、お客さんの希望の間取りが出来ないとの理由から発注側が諦めることが多いです。
これは理由が明確で、耐震等級3を取得するための勘所を押さえない図面を描いているから、いざ耐震ってなった時にそもそもから始まるんですね。
耐震等級3を取得することを学べば、耐震等級以外にも軸組構造がスッキリして費用が抑えられるなど知られてないメリットも多々あります。
それなのに分からない、面倒くさいを理由に「耐震は意味がない」だの「壁量が多いから安心」だのとお客さんの利益を無視したことを平気で言うんですね。
耐震は目に見えないし、面倒くさい割に儲けれないし、工務店側はやらない理由が多数存在します。
でも、人は未来を知ることは出来なくても、過去から学ぶことは出来るはず。
地震に備えることは確率論で語ってはいけません。
ぜひ耐震を無視せず、いつかに備えて安心な家を建てていただければ。
本気で地域とリノベを考える
2024-02-27
こんにちは。SKホームの佐々木です。
2月も下旬、道路には全く雪がありませんが50年間生きてきて多分初めての冬。
雪国で生きる人間にとっては大変喜ばしい事ですが、地球全体で考えた場合は?
1年を通して起こりうる異常気象、生息してはいけない場所で見つかる外来種等々。
未来の子供たちの心配なんかしてる場合じゃない、
今もうすでに私たちの普段の生活が脅かされようとしています。
今月上旬、取引先から衝撃のデータが。
昨年末12月の仙北地域(大仙・美郷・仙北)の住宅着工棟数が単月で約8割減…。
2割減ではなく約8割減と言う衝撃の数字。
春になれば持ち直すという楽観的な見方もありますが、
それでも10棟建てていた会社は2~3棟まで落ち込む計算。
年間2棟の会社は4年に1棟しか仕事がないことに。
北海道のある設計士さんは「今北海道で起きてることは10年後の本州で起こること」と仰ってましたが、その北海道で今起きているのが着工棟数2割減の世界。
新築をメインでやってきた会社は、
どう新築を受注するか?
どうリノベに取り組むか?
と道を挙げての技術開発やマニュアル作成などの取り組みを数年前から始めています。
じゃあ秋田県はどうかと言えば、何の舵取りもない状態。
国のガイドラインはあっても、雪国秋田のガイドラインはなし。
秋田SDGsとかって言う耳障りの良い事はやっても内容はスカスカ。
本気で持続可能な秋田県を考えてますか?って言いたいけど行政に期待しても仕方ない…。
先月から弊社に相談にいらしてるお客さんの話。
お客さんの希望はリフォーム。それも性能向上リフォーム。
暖かい終の棲家となることを期待しております。
でも、どこの工務店に行っても返ってくる言葉は解体して新築するのがベストと。
それもそのはず、約120坪の玉石基礎の家。
築年数は不明で耐震性も断熱性も皆無。冬は寒くて室内でも凍えるとか。
まぁ120坪のそこだけを見ればそうしか言いようがない古い家。
でも、その建物には12坪で総2階の増築部分がくっついてる。
こちらは現行の建築基準法で建てられた基礎も構造も丈夫な造り。
4寸の土台は少しの腐食もなく、どうみてもこれを解体するのは勿体ない。
でも造る側にしてみれば120坪を壊すんだったら、
ついでに12坪も一緒に壊した方が楽なんですよね。
それで新築した方が断然楽。何も考えなくて出来る。
手で解体して水平や傾きを直してからリフォームをするなんて
職人不足のこの時代に逆行してるって言われそう。
それでも新しく建てる家がすごく暖かくて地域にお金を落とす家であれば納得もできますが、その家で潤うのは工務店とメーカーだけ。
お客さんは無駄な出費が増え、地域に還元されたであろうお金は外に出ていく悪循環。
そして空き家問題も他山の石とはならず対岸の火事。
既存の使える家を壊して30年後のゴミになる家を建てても、
工務店には将来的なペナルティーはたぶんないんですよね。
ありうる現実は、低性能な増エネ住宅の持ち主への増税と言う名のペナルティ。
そして解体時の費用は今と比較できないほど高くなってる未来。
それは将来相続する子供や自治体に重くのしかかってくる。
そんな社会を地域をなんとかしたい…。
自分が尊敬する工務店の社長や設計士さんはそう多くないですが、
その皆さんは本気で建築で地域や社会を良くしようとしてる超変態な方々。
その方々と昨年からたくさんの交流をさせていただいた中で、
自分としては中途半端なことはしたくないし仕事を見て笑われたくない。
そして久しぶりにブログを書き始めたら、最終的に何を書いてるかわからなくなってきた現在の自分笑。
まあ本気で地域のために頑張ります、良い建築を造る努力を惜しみませんと言う宣言でした!
北海道断熱修行の旅
2024-01-27
全国変態建築屋の旅
こんにちは。
年が明けて1月ももう少しで終わろうとしています。
正月休みも含めてこの1か月は非常に濃い毎日を送っていましたが、今年もなんだかんだと慌ただしい1年になりそうな予感がします。そう思わせる1か月でした。
さて、先日参加した北海道断熱修行の旅も帰りの飛行機が荒天の影響でまさかの欠航。仕方なく早朝からバスに乗って新函館北斗駅まで移動し、午後3時の新幹線に乗ることが出来ました。予定では午後7時頃には自宅に着けるかと。荷物下ろして少し落ち着いたので振り返り…。
秋田でまぁまぁな性能の家を建ててるつもりだったから、ミライの住宅の森さんに「自分は何をするために北海道に行けばいいですか?」と軽くイキってたのが今ではとても恥ずかしい思い出です。3日間の北海道での学びは、目から鱗が落ちる事の連続でした。
北総研や北海道科学大学での学びは、新築の更なる性能向上だけではなく、数年前から取り組んでいる性能向上リノベーションへの新たな知見も沢山いただき、これまでの取組みが全然間違ってなかったと実感できました。
先日お引渡しした性能向上リノベ「図書室のある家」も、北海道で学んだ事で、将来への取組として胸を張って紹介できる施工例だと自信が深まりました。
そして少しずつではありますが、性能だけではなくデザイン(本物を永く使うという意味での)や家具に対するこだわりが出てきた中での匠工芸さんへの訪問。少し前だと金額だけをみて高いからと考えようともしませんでしたが、今では1脚10万円以上するその価値も分かるような気がします。初日に宿泊させていただいたKハウスさんの食堂にさりげなくぶら下がっていたPH5も実物を近くでマジマジと見るのは初めてでしたが、名作と言われ永く愛されているのも納得の美しさでした。
そして今回の旅の1番の収穫は、森さんも仰ってた「山本亜耕」さんに出会うと言う事でした。贅沢にも亜耕さんの引渡し済みリノベ現場、施行中現場、竣工間近物件の3件、そしてその全てで施主さんや棟梁さん、電気屋さんまでにも色々教えていただき、亜耕さんからも換気や暖房、素材、納まりなど様々な事をレクチャーしていただきました。正直、北海道の住宅はここまで凄いのかと、大工さんや協力業者さんはここまで凄いのかと圧倒されっぱなしでしたが、うちの若い職人さん達も近い将来このレベルまで必ず引き上げてやろうと心に決めました。
また、夜はミライの住宅恒例の宴会での補習授業。普通飲み会ってなると仕事を忘れてってなりがちですが、北海道まで来る変態さん達なのでずーっと建築談義。2次会も建築談義。宿に帰って飲み直しも建築談義笑それでも全国各地から集まってきてるから、地域の話だったり色々な会の話だったり建築談義も話題は盛りだくさん。三日三晩全て亜耕さんからもお付き合いいただき、とっても濃ゆ~い夜を過ごさせていただきました。
毎年行き先が変わると言ってたので、機会があればと言うかなくても、また修行に参加したいなと思いました!
旧荒谷邸は訪問出来なかったけど、それは次北海道に来る理由が出来たとポジティブに捉えようと思います。
秋田でまぁまぁな性能の家を建ててるつもりだったから、ミライの住宅の森さんに「自分は何をするために北海道に行けばいいですか?」と軽くイキってたのが今ではとても恥ずかしい思い出です。3日間の北海道での学びは、目から鱗が落ちる事の連続でした。
北総研や北海道科学大学での学びは、新築の更なる性能向上だけではなく、数年前から取り組んでいる性能向上リノベーションへの新たな知見も沢山いただき、これまでの取組みが全然間違ってなかったと実感できました。
先日お引渡しした性能向上リノベ「図書室のある家」も、北海道で学んだ事で、将来への取組として胸を張って紹介できる施工例だと自信が深まりました。
そして少しずつではありますが、性能だけではなくデザイン(本物を永く使うという意味での)や家具に対するこだわりが出てきた中での匠工芸さんへの訪問。少し前だと金額だけをみて高いからと考えようともしませんでしたが、今では1脚10万円以上するその価値も分かるような気がします。初日に宿泊させていただいたKハウスさんの食堂にさりげなくぶら下がっていたPH5も実物を近くでマジマジと見るのは初めてでしたが、名作と言われ永く愛されているのも納得の美しさでした。
そして今回の旅の1番の収穫は、森さんも仰ってた「山本亜耕」さんに出会うと言う事でした。贅沢にも亜耕さんの引渡し済みリノベ現場、施行中現場、竣工間近物件の3件、そしてその全てで施主さんや棟梁さん、電気屋さんまでにも色々教えていただき、亜耕さんからも換気や暖房、素材、納まりなど様々な事をレクチャーしていただきました。正直、北海道の住宅はここまで凄いのかと、大工さんや協力業者さんはここまで凄いのかと圧倒されっぱなしでしたが、うちの若い職人さん達も近い将来このレベルまで必ず引き上げてやろうと心に決めました。
また、夜はミライの住宅恒例の宴会での補習授業。普通飲み会ってなると仕事を忘れてってなりがちですが、北海道まで来る変態さん達なのでずーっと建築談義。2次会も建築談義。宿に帰って飲み直しも建築談義笑それでも全国各地から集まってきてるから、地域の話だったり色々な会の話だったり建築談義も話題は盛りだくさん。三日三晩全て亜耕さんからもお付き合いいただき、とっても濃ゆ~い夜を過ごさせていただきました。
毎年行き先が変わると言ってたので、機会があればと言うかなくても、また修行に参加したいなと思いました!
旧荒谷邸は訪問出来なかったけど、それは次北海道に来る理由が出来たとポジティブに捉えようと思います。
また、4日間滞在した北海道(札幌~旭川)で最低気温が―7℃までしか下がらなかったのは衝撃でした。ほぼ全ての時間で0℃から少し下がるくらいの温度は秋田とほぼ変わらず、北海道の冬で温暖化を肌で感じる事が出来ました。北国の寒い地域に住む人にとって暖冬は、光熱費を抑えることが出来るのはもちろん、除雪作業の労力から少しでも解放されるのでとても喜ばしい事です。それでも、それらが世界各地での異常気象に繋がっていると考えれば、手放しで喜ぶこともできず複雑な気持ちになります。
「秋田に最適な高気密高断熱の家で暖かく暮らす」をコンセプトに家づくりをしていますが、自然素材だけでなく地元の人や物を積極的に採用し、豊かな街づくりやSDGSな社会に少しでも貢献していけたら素晴らしいなと感じました。
変態の仕事
2023-12-28
こんばんは。
1か月以上ブログの更新が止まってました…。
忙しいを理由に決めたことをやらない事ほど愚かな事はないですね…。反省です。
11月の第8回目全館空調講座in秋田以降、新潟の長岡市で第9回目を受講(車で片道5時間かけて参加)。
その2週間後の12月13日に埼玉県さいたま市で第10回目の終了検定があり無事!?合格。
12月5日には北海道建築技術協会主催のBIS試験がありこちらも無事合格。講習会と前日の徹夜でヘロヘロになりながらの合格でした。
年初に今年はインプットを増やしてめちゃくちゃ勉強することを目標にしましたが、正直な話、心は夏以降に何度も折れかけました。
その度に嫁に「あんたが好きで勉強してるんでしょ!」と言われ、「コンチキショー(# ゚Д゚)」って気持ちで乗り切ることが出来ましたが、嫁がいなければ途中で投げ出してたかも。
本当に自分の性格を知ってる嫁らしい励まし方だなと今では思います。
そんなこんなの師走を過ごしていますが、本日は秋田市での大規模リノベ現場で気密測定を行いました。
新築でも気密測定をしている会社はまだまだ少数派ですが、大規模リノベで気密測定をする頭のおかしい会社は、全国で見ても更に少数派かと思います。
大規模改修と言えば、断熱改修や耐震改修が思い浮かびますが気密改修はそもそも言葉として聞いたことがありません。
ただ、断熱と気密は常々セットだよと言ってる身としては、断熱改修をして気密工事をしない選択肢はありません。
しかし今回は既存を減築して、間取りを大幅に変更して、さらに勾配天井が2部屋もあり、正直大丈夫かなーっていう一抹の不安はありました。
さらにさらに1週間前に「C値0.0㎠/㎡!」って夢を見たもんだから、尚更不安に。
大体夢とはご先祖様の注意喚起で見るものなんで、反対の結果が出るのが世の常。
これで結果が1㎠/㎡すら切れなかったらどうしようって考えれば考えるほど寝れなくなります。※実際は毎日ワインを飲み過ぎて記憶をなくしていますが。
このプレッシャーを1人で抱えるのもしんどいので、若手棟梁の菊池にも「大丈夫だよね」「出来るよね」って言葉と共にお裾分けしました。
しかし、彼が寝れなくなった分だけ自分の睡眠が増えるわけではなかったので、傍から見ればパワハラモラハラの類だったかと反省してます。
そして当日、胃が痛い思いをしながら棟梁と気密処理の最終チェックをして、あとはもう何とでもなれの気持ちで測定に臨みます。
静かに送風ファンが回る音を聞きながら約5分ほど結果を待ちましたが、1発目の結果が0.4㎠/㎡でした。
口をついて出た言葉が「よっしゃー、お疲れさまでしたー!じゃあ帰ります!」
続けて棟梁が「俺も帰っていいですか笑」
2人でここ数か月のプレッシャーから解放された瞬間でした。
いつもであれば2回目3回目とより良い数字を求めて再測定しますが、今回は人事を尽くして天命にもお願いしてきたので結果を待つだけでしたので、これ以上は不要と思いSK初の1発終了でした。
ここの大規模リノベは年内引き渡しをしたくて頑張ってきましたが、工事が遅れ来年1月の中旬まで引渡しを延ばしていただきました。
これで結果が伴わないと申し訳も立たないのですが、2.5KWのエアコン1台で家を暖めることも確認できたので、来年からは快適な家で暖かく過ごしていただけると思います。