社長ブログ
何に刺さるかわからない…
2023-07-14
こんにちは。
PHPP集中講座を受講中の佐々木です。
パッシブ認定のための様々なことを学ぶ講座ですが、講座の内容よりエクセルの使い方で躓き気味なのが泣けます…。
講座の理解は問題ないのでそもそも論ですね笑
3日間の日程で今日が最終日、実りある学びにしたいと思います。
先の日曜日、新規のお客様から内覧をいただいて色々と話し終わったのがお昼少し前。
月末の内覧会の予約をいただいてお見送りをした後、準備をして出かけた先が秋田市。
腹が減ったと騒ぐ可愛い嫁をなだめながら途中食事を済ませ向かった先は秋田県立美術館。
目的は移転開館十周年記念特別展「北斎漫画」に足を運ぶため。
先週の秋田魁新聞の記事で特別展の事を知ったのですが、正直な話、葛飾北斎の有名な富嶽三十六景にはあまり興味がありません。
皆さんも「凱風快晴」※赤富士の画や「神奈川沖波裏」は1度や2度は見たことがあるかと思いますが、自分は風景を描写した北斎の画にはあまり惹かれるものがありません。
しかし北斎漫画に多く描かれている人物や動植物の画は、何故か自分の心に刺さります。
細かいリアルな描写の動物画やコミカルな人物画など刺さる系統もまちまち。
昨年、京都の平等院に行った際、平等院ミュージアム鳳翔館に展示されてる「国宝・鳳凰」に釘付けになり小1時間それを眺めていたのも今回の北斎に繋がる気がします。
仕事柄、展覧会より安藤忠雄設計(斎藤さんに教えてもらうまで知らなかった)の県立美術館に興味を持つ方が正解かもしれませんが、同じ県内の公共施設であれば能代の西方先生が設計した「道の駅ふたつい」の木造建築のほうが断然刺さります。
でも、新国立競技場で有名な隈研吾設計の「道の駅おおゆ」はイマイチ刺さりません笑
昨日秋田市から内覧をいただいたお客様にお話を伺った際も、何に刺さってSKホームに内覧に来ていただいたか質問すると、ガルバ外壁の見た目と広いウッドデッキとのお答え。
秋田市からの問い合わせは100%断熱か耐震の性能に刺さってくる方と思っていたので、正直見た目でと言うのは意外でした。
話が少し逸れましたが、全15編からなる北斎漫画展はなかなかの盛況ぶり。
一編から十五編へ順に見ていく一方通行の観覧ルートにあっては、自分の人物や動植物画だけに偏った見方ではまあまあ他の人との進み具合が合わない。
自分は気に入らない画はどんどんすっ飛ばし、前の人にまだ進まぬかの圧。
気に入れば何十分でも眺めていたいけど、渋滞を作っては後ろからまだ進まぬかの圧。
因果応報…。
こうなるとルート無視であっちに行きこっちに来る傍若無人なあのお父さんの神経が羨ましい。
自分は普段持たないハンカチを口に当て、見慣れてますの常連感を出してその場から浮かない様にと思うのが精いっぱいなのに。
それでも普段行くことのない美術館で、北斎の画に触れることができ、ずっと屈みっぱなしの腰の痛みも気にならないほど堪能させていただきました。
そして会場を出た先のラウンジでは、嫁が優雅に水庭越しに千秋公園やミルハスを眺めながらのコーヒータイム。
自分もご相伴に預かってきましたが、教養を得た気になって美術館で飲むコーヒーは格別に美味しく感じました笑
岐阜研修~観光編下り~ 備忘録的な…
2023-07-10
こんばんは。秋田県立美術館で北斎漫画展を見て絵描きになった気分の佐々木です。
まずはベレー帽を買うか思案中。
忙しい毎日を過ごしてれば、先週の岐阜研修も遠い過去のように感じられます。
忘れる前に写真を見ながら備忘録的な…。
研修が終わり富山まで移動してIC近くに宿泊しましたが、次の日の予定を決めれずホテルで嫁と喧々諤々。
自分は黒部ダムに行きたいけど、移動時間と距離、明日からの仕事を考えればゆっくり家に向かえばいいのかといつもの優柔不断。
帰宅ルートを外れて3時間半のロス。
まっすぐ帰れば7時間、黒部ダム経由で10時間半。
しかも観光時間なしでのルート案内。3時間観光すれば朝8時にホテルを出ても家への到着は夜の9時過ぎ。
しかも黒部ダムへの観光バス(ダムに行くためには必ず搭乗)で6,400円、駐車場で1,000円で計7,400円をダムごときに払うかで気分はだいぶ後ろ向き。
しかしそこへ天から一声。
「次いつ機会あるかわかんないから行ったらいいじゃん、寄りたいとこもないんだし」
踏ん切りついていざ黒部ダムへ!
富山IC付近を出発して新潟県糸魚川ICから長野県経由で黒部ダムまで2時間半の道のりは、
狭い山道あり、立山連峰を望む絶景ありのドライブには最適な道のり。
前日までの雨もあがりダム日和の好天に恵まれました。
10時半に予定通り到着、いざチケットを購入して黒部行きの関電バスに乗車。
黒部ダム建設で1番の難所として有名な「破砕帯」を通って、おおよそ15分でダムに到着です。
ダムへはいきなり220段の登りと60段の下りとの2択のルートを迫られますが、上からダムを見下ろしたいので当然220段の登りを選択。
結果、観光前に嫁と2人で膝爆笑…この太もも誰の太もも?みたいな。
黒部で日々の不摂生を知る。
でも、階段を登り切って眼前に広がる黒部ダムのその雄大さたるや、筆舌に尽くし難いとはこの事。
3時間半の移動時間と7,400円を払ってでも来る価値は絶対にありました。
普段田舎暮らしをしてて、山や川、ダムなんかも見る機会は多いですがそれでも1度は来るべき場所だと。
ダムの雄大さや観光放水、立山連峰の美しさも一見の価値ありですが、ここに来てしか感じることのできない先人の偉大さがここにはあります。
171名の殉職者を出しながら7年の歳月をかけて築造された黒部ダム。
言葉では上手く言い表せないドラマがそこにはありました。
その巨大ダムの片隅には171名の殉職者の名前を刻んだ石板とモニュメントがひっそりとあります。
観光客の大半の方は素通りしてるのが少し寂しく感じられましたが、嫁と2人で参拝出来たのは本当に良かったと。
ややもすると、大勢の観光客の前でモニュメントに参拝するなんて恥ずかしいって気持ちがあるけれど、どこでもいつも一緒に参拝してくれる嫁には感謝です。
そして先人の犠牲や苦労の上に今自分たちは立って生きていることを改めて実感。
自分は黒部ダムのような国策にかかわることはないけれど、それでも秋田の暮らしを豊かにするために日々努力しようと強く決意して帰路につきました。
岐阜研修~観光編上り~
2023-07-07
こんばんは。来週からの3週連続講習会&県外視察に向けてデスクワーク片付け中の佐々木です。
今日は秋田市のリノベ現場の基礎と構造を再確認するために、設計の斎藤さんをお供に秋田市に行ってきました。
実は自分では既存の状況が難解過ぎて軸組の再構築がパニックになり、斎藤さんにヘルプを求めたのでした。
今まで取り組んできたリノベの中では、圧倒的に難易度が高く少々気後れしてます。
今日の現調で少し光が見えてきたのですが、さてどうなることやら…。
本日は岐阜研修での寄り道の話。
ナビで片道10時間の道のりで初めて走る道ともなれば、1番心配なのは時間の正確性。
ギリギリの時間設定であれば、当然休憩や食事の時間はとれないし、知らない道であれば渋滞状況なんかも気になるところ。
講習の前日に岐阜市内にホテルは予約していましたが、長旅の疲れを少しでもとるためには出来るだけ余裕を持った移動をしたい。
と言うことで、朝9時出発の予定を繰り上げて前日の夜7時に新潟を目標に出発。
旅のお供は嫁のトークとエナジードリンク。
今回はこれが眠気覚ましに実に効いて、夜中の2時まで走り続け富山県魚津市まで。
そこから岐阜の宿泊先のホテルまで3時間程となれば、前日は移動だけと考えていた人間も欲が出て観光しようか迷うところ。
しかし朝に嫁と相談の結果、一般道をゆっくり走って今日はホテルに着いたらゆっくり休もうということに。
その中で寄りたいところがあったら少し寄ってみようかと話していざ2日目の出発。
景色を楽しんで走っていると、昼前に「道の駅庄川」と言うところがあって寄ることに。
そこの観光情報で、少し先に世界遺産「五箇山合掌の里」なるところがあって寄り道決定。
実際の場所は合掌造りの本当に小規模な集落で、ゆっくり散歩して軽く食事してって感じで観光客も少なめというかガラガラ。
それでも観光できるなんて考えていなかった自分たちは、「いいところ見れたね」なんて満足感高めで一路ホテルへ。
しかしそこから走ること約20分、山道うねうねで岐阜に入ったり富山に戻ったりを繰り返して爆笑していると「白川郷」の標識と看板。
まさかと思ってググると、あの世界遺産「白川郷」笑
全く予想もしていなかった観光地の出現で、思わず嫁に「今行かなくていつ行くんですか」と圧力。
嫁は以前の職場の旅行で、激寒の白川郷に行って苦い思い出があったらしく、今回はそもそも選択肢から除外してた。
でも、そうはいっても目の前に世界的観光地があって時間の余裕があるならと言うことで、嫁の思い出の塗り替えのためにも再度行くことに。
駐車場から長いつり橋を渡っていく白川郷は…正直へーって感じ。
展望台からの写真が有名だけど、今回初めて知ったのは白川郷は現在も実生活の場として人々が暮らしているということ。
それを知って展望台からの写真を見ると民家多し。
メインの大通り?両脇ほぼ民家で合掌造りどこ行った。
そんな白川郷を見て思ったのは、そう遠くない将来ここも過疎が進むだろうなと。
そして合掌造りの建物は保護されても、多数存在する民家の空き家問題をどうするんだろうって事。
人が暮らしてるといっても、買い物もままならない山間部の集落だと若い人は住みたくないだろうなって思った。
まして休日は観光客が押し寄せて、家の周りを朝から晩まで徘徊されたら心が落ち着く暇もない。
知識ゼロで行った自分の下世話な心配事だけど、中の人はもしかしたら切実な問題。
雪景色にライトアップされた合掌造りの集落の写真からは想像もできない、白川郷で暮らす人々のリアルな風景。
正直な話、観光地に来てるって思えば思うほどそのリアルな風景(寂れた建物)は写真に撮りたくないって思う。
観光客は、寂れた民家が写らないように合掌造りの建物をいかに上手に写すかってことに腐心。
外国人観光客には新鮮に映っても、田舎育ちの自分には寂れたリアルだけが心に残る結果に。
その日はなんだかすっきりしない気持ちでホテルに向かいました…。
そして帰り道、感動の「黒部ダム」はまた次の機会に…。
空氣を塗り替える
2023-07-04
こんばんは。
秋田~岐阜間、1,600㎞をハイラックスで往復してきた佐々木です。
40代になると車での長距離移動は極力避けてきてましたが、今回は久しぶりの超長距離で新発見いっぱい疲労困憊の4日間でした。
高橋共々極度の疲労感に襲われています。
さて今回なぜ岐阜まで行ってきたのかというと、ある商品を会社で取り扱いたいと思ったからでした。
通常新しい商品を使いたいときは、サンプルを取り寄せて見積もりをいただいて発注すれば買える物がほとんどです。
しかしこの商品は、面接をパスして講習を受けて試験にクリアしてようやく取り扱える商品。
秋田はおろか東北でも弊社が初めての会社らしいのですが、それもそのはず講習会は超不定期開催で会場は鹿児島が多いとか。
しかも聞いた話によれば、問い合わせの段階で「うちで扱いたいけど価格はいくらですか?」みたいな問い合わせでは相手にされないなんて噂も・・・。
じゃあ自分は何に興味を持って問い合わせて講習を受けることができたかと言うと、知り合いのインスタの1枚の写真。
写真に写る中年の男性たちが顔にその商品を塗ってはしゃいでるのを見て、軽い気持ちですぐ問い合わせのメッセージ。
「自分も顔に塗ってみたい」と。
その後、たった1枚の写真に興味を持ったがためになんだかんだ嫁を巻き込んで岐阜へ行くことになりましたが・・・。
その商品の名前は「友喜のしるし」、通称!?「マシュマロタッチ」。
沖縄県与那国島産の化石珊瑚を主原料にした、素手でも塗れる唯一無二の塗材。
※マシュマロタッチのネーミングは、以前日テレの番組で森泉が触った感触を一言で表したのが最初らしい。
実際に実技の時間では、素手で攪拌したり顔に塗られたりしたのですが超異次元の感触。
正にマシュマロに素手を突っ込んでる感じで超気持ち良い。そのマシュマロタッチが纏わりついた腕はベイマックスかビバンダム。
塗り感もモルタルや漆喰、珪藻土と違って左官コテへのくっつきがよくて壁に塗ればコテからの離れが抜群。
1度塗りで仕上がるからDIY向きだし、子供は楽しく素手でも塗れる。
ちょうど今月、大仙市の建売住宅の内装工事があるからリビングなんかの壁1面を預けてもらってマシュマロタッチを塗ろうかと。
その様子はYoutubeで配信すると思うのでお楽しみに!
今回、羽柴隊長との縁を繋いでくれた鹿児島の馬場社長には心から感謝感謝です。
そして秋田からの受講を快く受け入れてくれた羽柴隊長はじめ講習会スタッフの皆さん、本当にありがとうございました!
このご縁がずっと続いていくことを望んで、また会いましょう!!
講習、講習、講習・・・
2023-06-28
こんばんは。夜の雨音を聞きながらブログを書こうと思いつつも、トリプルサッシ&付加断熱では土砂降りの雨音も聞こえない事務所で一人ぼっちの佐々木です。夜中は背後がまあまあ気になります。
今月から設計の斎藤に講習(全10回)を受講してもらうのを皮切りに、自分も講習会、勉強会の連続で年末まで毎月何かしらの講習会が入っています。
以前は無料で建材メーカーなどが主催するセミナーや勉強会などに参加するのが主でした。
しかし、どうしても商品のセールスがついてくるのと、その後に必ず事務所に訪問されるのが嫌で敬遠してました。
ここ数年はコロナの影響がありZOOMなどでも多く開催されているのですが、無料の講習会は参加者が多くどうしても情報が薄く浅くなりがちで学びの場としては痒いところに全く手が届かない内容。
建築業界では学ばなくても高いお金を出せば売れるノウハウや商材なんかも多くありますが、結局は自分の血肉にするためには自分で学ばないと意味がないと。
最近はスタッフと一緒に積極的に外に出ては目指す工務店さんや設計士さんと交流したり、少数参加の自分で学ぶ講習会に参加しております。良いと思えば周りが見えなくなるので、毎回誘われるスタッフもいい迷惑だろうな。
実際に設計の斎藤が受講してる講座は参加メンバーを見れば全国に名を轟かせてる会社の方もチラホラ…。
講師も著書多数の業界の超大物でまあまあスパルタとか。
・・・頑張れ斎藤さん笑
で、自分はというとこの年齢になって物理を勉強するために関東に通います。
詳しい内容は、挫折せずに講座を終えることができたら教えるかもしれないし教えないかもしれない。
メンバーは15名程ですが、大学で環境工学や物理工学を専攻してきた方やPHJの地区リーダーとか色々雲の上過ぎて笑えない笑
そういえば前に斎藤さんが「社長にブレーキかけるのも仕事」みたいなこと言ってたけど、今かけないで何時かける!?ってメンバーを見て思った。そのメンバーを斎藤さんは知る由もないけど。
でも、本当に必要な知識を大人になって学ぼうとしても、学生の時みたいに基礎から段階を踏んで手取り足取り教えてくれるとこなんかないから、思い立ったら飛び込むしかないってのも講座に申し込むかグチグチ悩んでた時に思った事。
自分の長所は無鉄砲、短所も無鉄砲なところ。今回は吉と出るか凶と出るか・・・。
結局は学生時代に勉強せず麻雀ばっかやってたツケが今廻ってきたのだろうけど。
そんな無鉄砲な自分は今週末、嫁を巻き込んで車で岐阜まで行ってきます。
もちろん目的は講習会への参加。
申し込んでから分かったのは、
電車は時間がかかる、費用がまあまあ掛かる&前乗り必要。
飛行機はチケット高い&前乗り後泊必要。
一押しだったフェリーは福井までの運航予定なし。
結果、初めて向かう場所なので何となく楽しそうだなってことで車で。
その過程で強制的に嫁も受講決定&助手席冷やかし隊に任命。
愛犬も強制的に3連泊のホテル暮らしが決定。
なぜなら休憩なしで片道10時間。
休憩だ食事だトイレだってなれば間違いなく時計の短い針は360度回る。
そうなれば嫁への決め台詞は
自分 「あなた、俺のこと心配じゃないの?」
嫁 「・・・飛行機で・・・」
自分 「だめ、絶対車で行く」
嫁 「・・・」
この時はすこし変なテンションで一人盛り上がってた記憶。
忙しくなればなるほど予定詰めたくなる自分の先に後悔が立った例はない。
せめて週末は楽しんできます・・・。