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社長ブログ

本気で地域とリノベを考える

2024-02-27
フルリノベ初めて早10年
秋田市の性能向上リノベの家
オリジナルデザインの玄関ドア
リノベでもここまで出来る
こんにちは。SKホームの佐々木です。

2月も下旬、道路には全く雪がありませんが50年間生きてきて多分初めての冬。
雪国で生きる人間にとっては大変喜ばしい事ですが、地球全体で考えた場合は?
1年を通して起こりうる異常気象、生息してはいけない場所で見つかる外来種等々。

未来の子供たちの心配なんかしてる場合じゃない、
今もうすでに私たちの普段の生活が脅かされようとしています。

今月上旬、取引先から衝撃のデータが。
昨年末12月の仙北地域(大仙・美郷・仙北)の住宅着工棟数が単月で約8割減…。
2割減ではなく約8割減と言う衝撃の数字。

春になれば持ち直すという楽観的な見方もありますが、
それでも10棟建てていた会社は2~3棟まで落ち込む計算。
年間2棟の会社は4年に1棟しか仕事がないことに。

北海道のある設計士さんは「今北海道で起きてることは10年後の本州で起こること」と仰ってましたが、その北海道で今起きているのが着工棟数2割減の世界。
新築をメインでやってきた会社は、
どう新築を受注するか?
どうリノベに取り組むか?
と道を挙げての技術開発やマニュアル作成などの取り組みを数年前から始めています。

じゃあ秋田県はどうかと言えば、何の舵取りもない状態。
国のガイドラインはあっても、雪国秋田のガイドラインはなし。
秋田SDGsとかって言う耳障りの良い事はやっても内容はスカスカ。
本気で持続可能な秋田県を考えてますか?って言いたいけど行政に期待しても仕方ない…。


先月から弊社に相談にいらしてるお客さんの話。

お客さんの希望はリフォーム。それも性能向上リフォーム。
暖かい終の棲家となることを期待しております。

でも、どこの工務店に行っても帰ってくる言葉は解体して新築するのがベストと。
それもそのはず、約120坪の玉石基礎の家。
築年数は不明で耐震性も断熱性も皆無。冬は寒くて室内でも凍えるとか。

まぁ120坪のそこだけを見ればそうしか言いようがない古い家。

でも、その建物には12坪で総2階の増築部分がくっついてる。
こちらは現行の建築基準法で建てられた基礎も構造も丈夫な造り。
4寸の土台は少しの腐食もなく、どうみてもこれを解体するのは勿体ない。

でも造る側にしてみれば120坪を壊すんだったら、
ついでに12坪も一緒に壊した方が楽なんですよね。
それで新築した方が断然楽。何も考えなくて出来る。

手で解体して水平や傾きを直してからリフォームをするなんて
職人不足のこの時代に逆行してるって言われそう。

それでも新しく建てる家がすごく暖かくて地域にお金を落とす家であれば納得もできますが、その家で潤うのは工務店とメーカーだけ。
お客さんは無駄な出費が増え、地域に還元されたであろうお金は外に出ていく悪循環。

そして空き家問題も他山の石とはならず対岸の火事。
既存の使える家を壊して30年後のゴミになる家を建てても、
工務店には将来的なペナルティーはたぶんないんですよね。

ありうる現実は、低性能な増エネ住宅の持ち主への増税と言う名のペナルティ。
そして解体時の費用は今と比較できないほど高くなってる未来。
それは将来相続する子供や自治体に重くのしかかってくる。

そんな社会を地域をなんとかしたい…。

自分が尊敬する工務店の社長や設計士さんはそう多くないですが、
その皆さんは本気で建築で地域や社会を良くしようとしてる超変態な方々。
その方々と昨年からたくさんの交流をさせていただいた中で、
自分としては中途半端なことはしたくないし仕事を見て笑われたくない。

そして久しぶりにブログを書き始めたら、最終的に何を書いてるかわからなくなってきた現在の自分笑。

まあ本気で地域のために頑張ります、良い建築を造る努力を惜しみませんと言う宣言でした!
床下80cm、土台も状態は上々
これを壊す判断とは?
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