先日、「PHJ(パッシブハウス・ジャパン)」東北近畿支部の勉強会で、事例発表の機会をいただきました。
参加者は、いわば日本の“断熱番長”の集まり。
各地で高性能住宅を実践している名だたる方々がズラリ…。
そんな中で何を話せばいいのか、正直かなり悩みました。
有名な方も多い中、肩ひじ張って技術の話で勝負するよりも、
自分がどういう経緯でこの仕事に関わり、どんな姿勢で家づくりに向き合ってきたか。
そういった“等身大の話”のほうが良いかなと思い、
「やらないことから始める高性能住宅」というテーマでお話しさせてもらいました。
まずは自己紹介を兼ねて、今の仕事に就くまでの流れから。
ぶっちゃけますと…昔は麻雀にどっぷりハマってまして、
それはそれは見事な“廃人”生活を送ってました(笑)
高校時代から麻雀の魅力に取りつかれ、家出しては首都圏の雀荘に入り浸る日々。
最終的には“雀ボーイ”として、12時間仕事で麻雀、残り8時間も私生活で麻雀、という麻雀漬けの日常。
当然そんな生活は長く続かず…。秋田に戻ってきてからも夜の店で働き、
プライベートでは麻雀かお酒。まさに不摂生の極みでした。
結局、生活が立ち行かなくなり、実家の工務店に拾われたのがこの業界に入ったきっかけです。
業界に足を踏み入れてからは、とにかく何でもやりました。
ローコスト住宅、高性能住宅、公共工事の下請け、東京での店舗工事…
なんでもかんでも請け負ってきました。
そんな自分も、「やらないことを決める」ことで少しずつ軸が定まり、
今は高性能住宅に特化して取り組んでいます。
最終目標は“パッシブハウス”の建設。
…と宣言したのですが、実は“パッシブ換気”を取り入れた北海道型の高性能住宅にも興味津々。
ただ、それはこの場ではあえて触れず(笑)
発表後、団体代表の森みわさんから総評をいただいたのですが、
自分の発表については「麻雀で廃人だったダメ人間がリアルに更生していく様だった」とコメントいただき、
笑いも含めて、ありがたい(?)言葉をもらいました。
でも、本当にそれなんです。
自分が伝えたかったのは、「やる気になれば、人はここまで変われる」ということ。
こうした場で、全国の実践者と情報交換をしたり、直接言葉を交わしたりすることで、
また新たな刺激やヒントを得ることができます。
自分にとっても、仕事への意欲を再確認できる貴重な時間でした。
暑い日が続きますが、現場もオフィスも夏バテには注意。
体調管理に気をつけて、引き続き頑張っていきましょう!