こんにちは、代表の佐々木です。
本日から秋田市でフルリノベの工事が始まりました。
と言っても、フルリノベは基礎や軸組を極力残して新築のように生まれ変わらせる工事なので、基本的に手ばらし解体。現場で職人さんと手順の打ち合わせをしながら進めていきます。
また、事前にお客様から新しいご自宅に再利用したいものを伺っており、間違っても処分することがないように入念に確認もしていきます。銘木の床柱や組子欄間、書院欄間と明障子など最近では滅多にお目にかかれない物を次のご自宅に繋いでいくのもリノベの醍醐味です!
さて本日の私はというと、人手不足もあり数か月?数年?ぶりに丸1日現場監督&解体工&ガヤで大活躍笑
ここだけの話ですが、前日にワークマンプラス大曲に行って作業着を買ってきたのですが作業着の進歩に感激。
私が約30年前に職人を始めたころは、ワークマンはガテン系の巣窟で寅壱(作業着のアルマーニ笑)を買えなければ一人前の職人でない風潮があり、上下セットの寅壱は1万円オーバーが当たり前。
しかし今は女性コーナーや登山、ゴルフのコーナーもあり、普通に女性や子供も買い物をしているのには時代の流れを感じ、自分も時代と体系に合わせた作業着を数点とTシャツや手袋などを買ってきました。
金額も寅壱の上下に遠く及ばないデフレっぷり…。
そんなワークマンで感じたデフレとは反対に、ウッドショック以降の住宅業界は原材料や建材などの値上げラッシュで住宅価格の上昇が止まりません。
2021年に木材の値上げが始まったころに比べると、木製品は倍以上の価格をつけたまま横ばいで、それにつられるように工業製品や他の原材料も値上げ値上げで来ています住宅の坪単価もそれに合わせて上げざるを得ないのですが、仕事欲しさに自社の利益を削って受注したり、中には仕様を落として金額と利益額を落とさずに受注している工務店もあるとか…。
実際、仕様を落とした家となると間違いなく断熱材と職人の手間が削られます。
なぜなら完成した家では断熱材の厚みなんか分からないし、職人の職人たる腕の見せ所なんかない家がほとんどだから…。
本来この状況であれば、水回りの仕様を落としたり1番は面積を落とすことが最善手なのに、見せかけだけのハリボテ新築住宅を建てて一体誰が喜ぶのか…。
30年後の地域の粗大ごみを何千万もかけて建てているようのもの。
どんなに小さい、またはどんなに大きい家でも骨組みがしっかりしていて、且つ最小のエネルギーで暮らすことができ、その仕様とデザインも不変の材料で作れば、住む人の意識で50年、100年と住み継ぐことができます。
今回のフルリノベ工事はそんな考えの下、既存の材料を無駄なく再活用しながら『高気密』『高断熱』『高耐震』化を図っていきます。
高断熱化によるUA値は建もの燃費ナビの計算で0.23W/㎡k。4地域での断熱等級は最高等級7でHEAT20はG3。
そしてC値(相当隙間面積)の目標は0.5㎠/㎡でSKホームの新築と同等の気密性能。
耐震性能はリノベでは最高の上部構造評点1.5以上。
『リノベーションにしては』ではなく、秋田市の新築住宅でもこの性能に勝てる家はそうそうないだろうと思いながら、軽くほくそ笑んで疲れた今日は眠りにつきます…。
明日明後日は間違いなく筋肉痛爆笑
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