岐阜研修~観光編2~

こんばんは。秋田県立美術館で北斎漫画展を見て絵描きになった気分の佐々木です。
まずはベレー帽を買うか思案中。

忙しい毎日を過ごしてれば、先週の岐阜研修も遠い過去のように感じられます。
忘れる前に写真を見ながら備忘録的な…。

研修が終わり富山まで移動してIC近くに宿泊しましたが、次の日の予定を決めれずホテルで嫁と喧々諤々。
自分は黒部ダムに行きたいけど、移動時間と距離、明日からの仕事を考えればゆっくり家に向かえばいいのかといつもの優柔不断。
黒部に向かえば、帰宅ルートを外れて3時間半のロス。
まっすぐ帰れば7時間、黒部ダム経由で10時間半。
しかも観光時間なしでのルート案内。
3時間観光すれば朝8時にホテルを出ても家への到着は夜の9時過ぎ。
しかも黒部ダムへの観光バス(ダムに行くためには必ず搭乗)で6,400円、駐車場で1,000円で計7,400円をダムごときに払うかで気分はだいぶ後ろ向き。

しかしそこへ天から一声。「次いつ機会あるかわかんないから行ったらいいじゃん、寄りたいとこもないんだし」と…。
ようやく踏ん切りついていざ黒部ダムへ!

富山IC付近を出発して新潟県糸魚川ICから長野県経由で黒部ダムまで2時間半の道のりは、狭い山道あり、立山連峰を望む絶景ありのドライブには最適な道のり。
前日までの雨もあがりダム日和の好天に恵まれました。
10時半に予定通り到着、いざチケットを購入して黒部行きの関電バスに乗車。黒部ダム建設で1番の難所として有名な「破砕帯」を通って、おおよそ15分でダムに到着です。


ダムへはいきなり220段の登りと60段の下りとの2択のルートを迫られますが、上からダムを見下ろしたいので当然220段の登りを選択。結果、観光前に嫁と2人で膝爆笑…この太もも誰の太もも?みたいな。黒部で日々の不摂生を知る。
でも、階段を登り切って眼前に広がる黒部ダムのその雄大さたるや、筆舌に尽くし難いとはこの事。
3時間半の移動時間と7,400円を払ってでも来る価値は絶対にありました。


普段田舎暮らしをしてて、山や川、ダムなんかも見る機会は多いですがそれでも1度は来るべき場所だと。
ダムの雄大さや観光放水、立山連峰の美しさも一見の価値ありですが、ここに来てしか感じることのできない先人の偉大さがここにはあります。

171名の殉職者を出しながら7年の歳月をかけて築造された黒部ダム。
言葉では上手く言い表せないドラマがそこにはありました。
その巨大ダムの片隅には171名の殉職者の名前を刻んだ石板とモニュメントがひっそりとあります。
観光客の大半の方は素通りしてるのが少し寂しく感じられましたが、嫁と2人で参拝出来たのは本当に良かったと。


ややもすると、大勢の観光客の前でモニュメントに参拝するなんて恥ずかしいって気持ちがあるけれど、どこでもいつも一緒に参拝してくれる嫁には感謝です。

そして先人の犠牲や苦労の上に今自分たちは立って生きていることを改めて実感。

自分は黒部ダムのような国策にかかわることはないけれど、それでも秋田の暮らしを豊かにするために日々努力しようと強く決意して帰路につきました。

ダムカレー

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