「野きろの杜」と「狂犬の犬小屋」

こんにちは、8月も終わりに近いのに、連日の猛暑日で外に出るのが億劫な佐々木です。

週間、月間の天気予報では9月も前半は真夏日が続くとか。
大曲の花火が終われば秋の気配が感じられると言うのも、今年は当てはまりそうにありませんね。
まだまだ熱中症には気を付けましょう。

先週の金曜日、再度新潟視察へ。

前回伺った際、「野きろの杜」とSIA渡辺さんの自邸の完成内覧の案内をいただいたので、今回は職人や監督と共に朝7時に出発して行ってきました。

片道5時間弱の道のりも途中下車を含めれば今年4回目。
人生49年で1度しか伺ってなかった新潟も、今はもう慣れた道です。

午後1時の集合だったので、新潟出身の髙階
時間があまりなかったので、近くの中華料理屋で燕背油ラーメン(ご当地ラーメン?)を食べることに。
待ち時間も短く黙々と食べて車に戻ってから全員が、「うめがったよな」「不人気店であの味なら最初の店なんぼうめのよ」と同意見。
たかしなイチ押しの店は、信じられないような美味しさなのか人気店が故の人が人を呼ぶ状況なのか、今は知る由もないです。

さて、午後1時少し前に今回の最初の視察先「野きろの杜」に到着。


野きろの杜と言えば、かなり厳しい建築協定が複数定められてる知る人ぞ知る新潟の分譲地。
住宅情報誌では高額な視察ツアーなんかも企画されています。

そこに今回は厚かましくも無料で4人も参加してきました。
まだ多くは空き地の状態でしたが、すでに完成してる賃貸住宅と現在着工中のサトウ工務店さんの現場を視察。
それぞれコンセプトや建物に対する考え方、地材の地産地消など様々な思いなど大変貴重なお話を伺えました。



特に野きろの杜を企画された、新潟土地建物販売センターの代表川上さんとSIA代表の石田さんには尊敬の念に堪えません。
地元の未来を考えて、利益重視の分譲を行わないのは並大抵の想いで出来ることではないかと。

私の地元でもこんなデベロッパーが出てくれば全力で協力したいし、魅力的な街づくりにいつかは関わってみたいと思います。

そして夕方近く、SIAの設計士で狂犬のあだ名がある渡辺さんの自邸に。
渡辺さんは初めて新潟に訪問した際、懇親会で隣になって1番お話いただいた設計士さんです。
本当に話が上手で、ずっとお話してても飽きません。
お酒が入ると誰彼かまわず嚙みつくからなのか普段からそうなのかは分かりませんが、自邸は住学のメンバーに「狂犬の犬小屋」と呼ばれてるとか笑

そして、住宅街の奥に建てられたほぼ平屋の家は圧巻の一言でした。
使用してる木材は当然のように地産材でしたが、部屋の取り方や考え方は自分では一生思いつかないんじゃないかと思うものでした。
奇抜さとかで思いつかないのではなく、ただ合理的でそこまで出来るのかって話。



前回伺った新潟のJさんもそうだし、今回野きろの杜でお話を伺ったSIAの設計士さんやサトウ工務店の佐藤社長もそう。

無駄をなくす
地元の材料を使う
家を50年以上のスパンで考える



頭では理解しても、家づくりで無駄を省くのは本当に難しい。
子供が2人いたら子供部屋は当然2つ欲しい。
来客を考えたらトイレは2か所欲しい。
収納を考えたらいくら収納があっても足りない。

家づくりの図面計画は、あったら困らないけど無くても何とかなる事との格闘。
要望だけ並べたら、30坪以内の予定の家が40坪になったなんてザラにある話。
自分も決して意識してない部分ではないのですが、ここまで徹底してるのは新潟で視察させていただいた方々に共通してること。
弊社ももっともっと強く意識しなければと考えさせられるとても有意義な視察になりました。

片道5時間にはなりますが、新潟には本当に多くの学びがあります。

住学の皆さんとはこれからも長く交流していきたいと思いながら、今回は懇親会に参加せず後ろ髪を引かれる思いで新潟を後にしました。

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