新興住宅街に佇むガレージのある住まい
まだまばらな新興住宅街の一角に、秋田杉の外壁とガレージを備えた一棟が佇む。
周囲には窯業系外壁やアルミカーポートの家が並ぶなか、この家はひときわ異彩を放つ。
秋田杉とガルバリウム鋼板による縦ハゼ葺きの外観が、唯一無二の存在感を生み出している。
玄関まわりには、木製の格子戸、造作の宅配ボックス、郵便受け、インターホンを一体感のある意匠でまとめた。
機能性を持ちながらも、街並みに品を添えるディテールが、建物の印象を静かに引き締めている。
オープンスタイルのガレージは意図的に階高を抑え、建物全体の水平ラインを際立たせた。
横長の構えが、他にはない迫力と安定感を感じさせる。
建物の裏手には屋根付きのウッドデッキが広がり、ガレージからの連続動線には植栽が計画されている。
ファサードの重厚さと対をなすように、庭まわりにはやわらかな緑の風景が展開し、住まいに潤いをもたらす。
この家は、雪深い秋田の冬すらも静かに受け入れる。
風土を見つめ、素材と丁寧に向き合いながら、「秋田をもっと好きになる暮らし」をかたちにした住まいである。













