今日はちょっと、重たくはないけど…心が少し…いや、かなり疲れたお話。
どんな仕事にも相手にも“相性”ってあります。
こっちが誠実にやってるつもりでも、価値観とか感じ方が違うと、
もうどうにもならない時ってあるんですよね。
今回のきっかけは、以前リフォームさせてもらったお客様からのご紹介。
数年前にローコスト住宅を建てたご夫婦が、「家に不具合がある」とのことで相談されてきました。
それとあわせて、玄関に格子も付けたいとのこと。
紹介ということでお受けしたんですが、最初の打ち合わせからちょっと違和感。
なんというか、テンションが全然合わない。
旦那さんは言葉がきつめで、高圧的な感じ。
奥さんは逆に神経質で細かくて…
「あ、この人たちとは距離感考えた方がいいな」と直感で思いました。
やり取りは電話かLINE。
こちらには「こまめに連絡してほしい」と言われるんですが、
向こうからの返事は平気で1週間とか空くこともあって…。
しかも中間金の支払いも、夫婦間の連絡ミスで1ヶ月以上遅れて入金。
…いや、支払う側としてそれはちょっと、って思いました。
そして、一番きつかったのが脚立足場代の件。
まだ請求すらしてない、ただの見積もり段階の書類に入っていた“脚立足場”の項目を見て、
突然ものすごい剣幕で、
「脚立なんてお前らの道具だろ?何でそれを俺が払うんだよ!だったら、車庫使ってんだから場所代払えよ。電気代も請求するぞ!」
と。
心の中では「そしたら足場屋さんは仕事にならない…」と思いましたが。
その時の口調もきつくて、しまいには「おめーが悪いんだよ」と言われた時には、さすがに心が折れそうになりました。
仕事で“おめー”って…。どれだけ感情的になっていても、言葉って選ぶべきじゃないの?って、正直ちょっと悲しくなりました。
しかもこの時点では、まだ何の請求もしていない。
脚立代が気になるなら「ここカットできない?」って聞いてくれれば全然良かったんです。
でも、最初から“こっちが悪者”前提で責められても、気持ちの持っていきようがない…。
ちなみに、車庫は冬季工事で雪を避ける必要があったため、事前にお願いしてきちんとお借りしていたもの。
勝手に使ったわけではありません。
その後もずっとピリピリムードは続いて、
工事中の細かい納まりを見て、後になってから「これ普通じゃないよね」と何度か言われました。
「どなたかに見ていただいたんですか?」と聞くと、
「知り合いに聞いたら、そういう納まりはしないって言ってた」、「兄弟に聞いたら普通はそうじゃない」と。
で、「その方は現場を見てくれたんですか?」と聞くと、
「いや、見てない」って…。
いやいや…、じゃあ何を根拠に…。
あとは塗装の件。
こちらで色見本をお見せして、しっかり選んでいただいた色だったんですが、
いざ塗ったら「思ってたのと違う」と言われまして。
さらに、無垢材の柱についても、節や割れについて「全部パテで埋めて再塗装してくれ」と。
いや、無垢材ってそういう“味”が魅力でもあるんです。
それもきちんと事前にご説明して、納得いただいた上で採用したはずなんです。
実際、同様の施工例まで見て確認してもらってます。
でも、出来上がったら「全部埋めろ」って…うーん…。
仕方なく、すべてパテ処理して再塗装までしました。正直、そこまでやる必要があるのか…と悩みながら。
そして最後。
請求書を出した後、何度か「ここが気になる」といった連絡が入り、
その都度対応して修繕し、「確認お願いします」とご連絡差し上げたものの、そこから1週間以上音沙汰なし。
で、ようやく来た返事が、
「端数まで請求されたのは初めて。色々気分悪かったので少し引いて振り込みました」
と、こちらが承知した覚えもないのに、勝手に1万数千円値引きして振り込み完了。
…ほんと、いろんな意味で“自分たち基準”な方たちだったなと。
こっちがどれだけ気を遣っても、それが届かない。
逆に「あれもダメ、これもおかしい」って言われ続けて、
自分の正しさだけを押しつけてくる感じ。
今回の件を通して、改めて思いました。
合わない人とは、無理して仕事しない方がいい。
無垢材のことも、自然素材のことも、価値を共有できる人に届けていきたい。
一緒に家づくりをして、楽しかったねって終われる関係が一番です。
気持ち切り替えて、また頑張ります。
今回はちょっと愚痴っちゃいましたが、こういうこともあるよって記録として。
誰かを責めたいわけではなく、自分自身のこれからの働き方を見直すきっかけとして、記録として残しておこうと思いました。
ではまた。