岐阜研修~観光編~

こんばんは。来週からの3週連続講習会&県外視察に向けてデスクワーク片付け中の佐々木です。

今日は秋田市のリノベ現場の基礎と構造を再確認するために、設計の斎藤さんをお供に秋田市に行ってきました。
実は自分では既存の状況が難解過ぎて軸組の再構築がパニックになり、斎藤さんにヘルプを求めたのでした。
今まで取り組んできたリノベの中では、圧倒的に難易度が高く少々気後れしてます。
今日の現調で少し光が見えてきたのですが、さてどうなることやら…。

本日は岐阜研修での寄り道の話。

ナビで片道10時間の道のりで初めて走る道ともなれば、1番心配なのは時間の正確性。
ギリギリの時間設定であれば、当然休憩や食事の時間はとれないし、知らない道であれば渋滞状況なんかも気になるところ。
講習の前日に岐阜市内にホテルは予約していましたが、長旅の疲れを少しでもとるためには出来るだけ余裕を持った移動をしたい。と言うことで、朝9時出発の予定を繰り上げて前日の夜7時に新潟を目標に出発。
旅のお供は嫁のトークとエナジードリンク。
今回はこれが眠気覚ましに実に効いて、夜中の2時まで走り続け富山県魚津市まで。
そこから岐阜の宿泊先のホテルまで3時間程となれば、前日は移動だけと考えていた人間も欲が出て観光しようか迷うところ。
しかし朝に嫁と相談の結果、一般道をゆっくり走って今日はホテルに着いたらゆっくり休もうということに。
その中で寄りたいところがあったら少し寄ってみようかと話していざ2日目の出発。

景色を楽しんで走っていると、昼前に「道の駅庄川」と言うところがあって寄ることに。
そこの観光情報で、少し先に世界遺産「五箇山合掌の里」なるところがあって寄り道決定。
実際の場所は合掌造りの本当に小規模な集落で、ゆっくり散歩して軽く食事してって感じで観光客も少なめというかガラガラ。


それでも観光できるなんて考えていなかった自分たちは、「いいところ見れたね」なんて満足感高めで一路ホテルへ。

しかしそこから走ること約20分、山道うねうねで岐阜に入ったり富山に戻ったりを繰り返して爆笑していると「白川郷」の標識と看板。

まさかと思ってググると、あの世界遺産「白川郷」笑

全く予想もしていなかった観光地の出現で、思わず嫁に「今行かなくていつ行くんですか」と圧力。
嫁は以前の職場の旅行で、激寒の白川郷に行って苦い思い出があったらしく、今回はそもそも選択肢から除外してた。
でも、そうはいっても目の前に世界的観光地があって時間の余裕があるならと言うことで、嫁の思い出の塗り替えのためにも再度行くことに。

駐車場から長いつり橋を渡っていく白川郷は…正直へーって感じ。
展望台からの写真が有名だけど、今回初めて知ったのは白川郷は現在も実生活の場として人々が暮らしているということ。
それを知って展望台からの写真を見ると民家多し。
メインの大通り?両脇ほぼ民家で合掌造りどこ行った。

そんな白川郷を見て思ったのは、そう遠くない将来ここも過疎が進むだろうなと。
そして合掌造りの建物は保護されても、多数存在する民家の空き家問題をどうするんだろうって事。
人が暮らしてるといっても、買い物もままならない山間部の集落だと若い人は住みたくないだろうなって思った。
まして休日は観光客が押し寄せて、家の周りを朝から晩まで徘徊されたら心が落ち着く暇もない。

知識ゼロで行った自分の下世話な心配事だけど、中の人はもしかしたら切実な問題。
雪景色にライトアップされた合掌造りの集落の写真からは想像もできない、白川郷で暮らす人々のリアルな風景。

正直な話、観光地に来てるって思えば思うほどそのリアルな風景(寂れた建物)は写真に撮りたくないって思う。
観光客は、寂れた民家が写らないように合掌造りの建物をいかに上手に写すかってことに腐心。
外国人観光客には新鮮に映っても、田舎育ちの自分には寂れたリアルだけが心に残る結果に。

その日はなんだかすっきりしない気持ちでホテルに向かいました…。

そして帰り道、感動の「黒部ダム」はまた次の機会に…

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