季節の陽だまりと暮らす、秋田杉板張りの住まい
30代のご夫婦が目指したのは、ただ高性能であるだけでなく、年月を重ねても無理なく住み続けられる住まいだった。家づくりの入口で掲げた条件は「高性能」。そこから2社まで候補を絞り込み、最後は素材への向き合い方や住まいづくりの考え方に共感し、弊社へ託してくださった。
ご夫婦の中には、はじめから明確な“希望の間取り”があった。日々の動きが整う動線計画に加え、冬の陽射しをしっかり取り込む日射取得にもこだわり、窓の位置や大きさ、日射の入り方を丁寧に検討。光と熱を味方につけ、季節の移ろいを心地よさへ変えていく設計が、暮らしの骨格になっている。
さらに印象的だったのは、設備を「採用する」だけで終わらせず、「使い続ける」視点で選び抜いたこと。ご主人は設備のLCC(ライフサイクルコスト)まで自ら検討し、更新性や維持管理の現実感を踏まえて判断を重ねた。熱源には都市ガスを採用し、日々の扱いやすさと将来の負担の少なさを両立させている。
外壁は、住宅街の中でひときわ輝く秋田杉の板張り無塗装仕上げ。凛とした木の存在感が街並みに静かに立ち上がり、時間とともに表情を深めていく素材が、この家の“らしさ”をつくっていく。
そして着工の最中に、待望の第一子が誕生。家が形になっていく喜びに、新しい命のよろこびが重なり、ご夫婦の暮らしは二重の祝福に包まれた。
希望のエリアで、望んでいた規模と間取りの住まいが整い、いよいよ始まった3人の新生活。光に満ちた住まいの中で、家族の時間がゆっくりと育っていく姿が思い浮かぶ。







