今週末、いよいよ性能向上リノベーション「九升田の家」がお引き渡しになります。既存150坪ほどの家を大規模減築をして15坪の平屋にする「終の棲家プロジェクト」です。
昨年の冬に既存調査を行いましたが、ほぼ無断熱で増築棟の壁の1部にはグラスウールが入れられていましたが、気密が取れていないこともあって断熱材は何の意味もない状態でした。当然お客さまからは「冬、寒くて辛い」とのお話がありました。
当初はリフォームを考えて何社か相談に行かれたらしいですが、どこも新築平屋の提案しかしてこなかったようです。その提案は分からなくはないです。しかしお客さまの希望や既存住宅の状況は無視されていて、流行りの「平屋」と「終の棲家」の施工事例欲しさの思惑が透けて見えます。
リノベについては、1千万以上の金額を掛けることから長期使用に耐えれるかの心配が必ず付いてきます。しかし、既存状況調査をしっかりやれば、土台や構造などの数百万掛かる費用を大幅に削減でき、断熱や気密などの「住み心地」を左右する要素にふんだんに予算をかける事ができます。
「九升田の家」も平屋でありながら、UA値0.24W/㎡・k、C値0.3㎠/㎡とSKホームの新築基準を楽々クリアしています。当然、6帖用の寒冷地エアコン1台で冷暖房が出来ます。
本来の工期では10月にお引き渡し予定でしたが、諸般の事情で工事開始が2か月ほど延びてしまいました。しかし、雪が積もる前に引っ越しをしていただけそうで、今年の冬は暖かく過ごしていただけると思います。ビールが好きだと仰ってたお客さまですが、これからは1年を通して美味しく楽しんでいただけるので、酒量にはご注意いただかなければなりません笑