本文へ移動

停電時の給湯器の凍結防止対策

2021年1月、秋田市の大規模停電での給湯器凍結被害について

昨年1月、秋田市で大規模な停電があり数百~数千台と言われるほどの給湯器の凍結による破損がありました。
災害級のこの停電では、一気に修理や交換依頼が殺到したため最長1か月程も対応までに時間がかかった事例もあります。

今年は半導体不足の影響もあり、昨年と同様の被害があった場合は数カ月以上対応が取れないとも言われています。

そのために凍結させないことが重要ですが、一番の対策は停電時に1カ所の蛇口をお湯がでる温度に設定して、少し流し続けることが重要です。そうすることで給湯器の中の水が対流し凍結を防ぐことが出来ます。

また昨年度は深夜での停電であったことから停電に気づくことが遅れ、朝起きた時にはすでに凍結していた事例が多いです。
このことから停電したときに警報でお知らせしてくれるアラームを取り付けておくことをお勧めいたします。
※「停電 アラーム」で検索すると色々な商品が出てきますので調べてみてください。

お風呂の凍結予防にできる事

凍結するまえに気をつけておきたいこと

寒い時期、1月下旬から2月いっぱいまでは水道管などの凍結に注意が必要です。
特にお風呂場は水道管やボイラーの凍結によりお風呂に入れないなんてことも起こります。
修理代もかかりますし、業者さんもこの時期大忙しで中々来てもらえません。
お風呂屋さんの帰りに湯冷めをして風邪をひいてしまったら元も子もないので普段からそのようなことが起きないように凍結防止策をご紹介いたします。
 
この循環器具より5cm上を目安に水を張っておきましょう。

1.追い炊き機能が付いている浴槽は水をためっぱなしに!
一般的にボイラーは外気温が下がると自動的に機器内を保温するヒーターと自動ポンプ装置が動き凍結を防止してくれます。
お風呂上がりのお湯を抜かずそのままにしておくか、掃除の後に循環器具(ボイラーによって温められたお湯が出るところ)より5㎝上まで水を入れておくことによって凍結を防止してくれます。
お湯を抜かない場合はカビの心配がありますので換気扇を回すのをお忘れなく。
また、ボイラーのコンセントが抜けていると自動装置が働きませんので抜かないように気を付けましょう。

 

2.ほんの少しだけ水を出しておく
水は流れているとなかなか凍ることはありません。
ぽたぽたと雫になって落ちるより少し多いくらいの細く出る(マッチ棒くらいの太さ)程度がちょうど良いです。

浴槽の水があふれないように注意してくださいね。

凍結防止テープと凍結防止チューブ
3.水道管に凍結防止テープを貼る
ホームセンターにキャンバステープや配管保護テープなどの商品名で販売しています。ポリエチレン素材の保温チューブを巻いてからテープを巻くと更に効果的です。
保温チューブ自体にテープが巻かれており、つなぎ目をビニールテープなどで巻いて止めるだけワンタッチタイプのものもあります。そちらのほうが簡単に取付が出来ます。
凍結防止帯
4.凍結防止帯を巻く
水道管に直接まくことのできるヒーターです。電源コードと電源プラグがついていてコンセントにさして使用します。
取付も簡単にでき、サーモスタットが水道管の温度を感知し、一定の温度以下になると保温して凍結を防止してくれます。
種類が豊富にあり水道管の長さに合せて選ぶ事が出来ます。必要な長さは商品に記載されているのでまずはご自宅の水道管の長さを確認してみましょう。

万が一凍結してしまった場合は・・・?

急に冷え込み、気が付いたら水が出ないということもあります。
そんな時にできる解決方法をご紹介します。
 
1.自然に溶けるのを待つ。
軽い凍結の場合なら昼頃までに溶けることがあります。
 
2.とにかく部屋を暖める
浴室の窓を閉めて石油ファンヒーターなどで温めましょう。
もしあればドライヤーの熱風を凍った所にかけてあげるのも効果的です。
 
3.タオルをまいてから少し熱めのお湯をかける
やかんなどに水が入っている場合はタオルを凍った所にに巻いてから70℃~80℃のお湯をかけてゆっくりと溶かしてください。
熱湯を直接かけると急激な温度変化で水道管が破裂する恐れがあります。絶対にかけないようにしましょう。
 
地域によって当たり前のことかもしれませんが万が一覚えておくともしもの時に役に立ちますよ。
また水道管が破裂した際にすぐに連絡の取れる業者さんも探しておくとより安心できますよ。
TOPへ戻る